2011年 カンボジア情報 bQ


JPR創設以来、初めての長期滞在型の技術支援を実施中!


JPR会長の正井氏が、現在カンボジア王国に滞在して救急救助技術支援・救急救助システムの


構築など多岐にわたる活動を実施しています。



 カンボジア情報 46 「RRC711の分署建設」
RRC711の分署建設

カンボジアの正井です

 日本では内閣不信任案が明日提出されそうで、日本は何処へ行くのでしょう。

 でも、カンボジアのRRC711は元気ですよ。

 現在、プノンペンの北西にRRC711の分署を建設中です。

 ここには消防車2台、救急車1台を配置する予定で、これでプノンペン市内へは今より15分以上早く到着出来ることに

なります。

 今月の20日頃には、新たに消防車が2台到着するため、それに間に合うよに建設を急いでおります。

 そのため、今日から今週末までRRC711の隊員も建設現場に動員されていますので、今日の午後コーラ45本持って

陣中見舞いに行ってきました。

 あとひと月足らずで完成出来るのかなと思いましたが、隊員は自分たちの分署とうこともあり、気合満々で作業に励

んでいました。

 20日ごろに到着する2台の消防車、今は言えませんが到着し次第お知らせします。

 アッと驚く消防車です。


 カンボジア情報 47 「ホースのチェック」
ホースのチェック

カンボジアの正井です。

 カンボジアでは雨期に入ったようですが、今日だけはスコールがありませんでした。

 お陰で今日は、本当に暑かったですね。

 ところで、今日は分署建設現場への全員動員はなく一部動員でしたので、残った隊員で先日到着したホースのチェッ

クをしました。

 このチェックは、ホース1本づつ7?の圧力で水を送水し、ホースの破損個所をチェックするものです。

 日本の消防風に言えば「耐圧テスト」ですが、カンボジアでは圧力を制限して送水しています。

 高圧で送水して破損したらもったいないからです。

 RRC711の隊員は、何回か実施しているので特に私の指示が無くてもキチンとチェック出来ていました。

 今回、日本の各消防本部さんの寄贈により、120本のホースが届きましたが、要修理が30本、全く使用できないも

のが5本でした。

 修理を終えますと計115本のホースが増えたことになります。

 各ホースには製造年が記載されており、それを見た隊員たちは自分たちの年令より年上のホースを見て資機材のメ

ンテナンスの重要性を再認識したようです。

 日本の消防の皆さん、古いホースでも構いませんので是非ご寄付下さい。

 しかし、今日は暑かった。
<ホースチェック中です。>


 カンボジア情報 48 「ハシゴ車到着」
2011年 6月23日

皆さん、カンボジア長期滞在支援中の正井です。

 久しぶりのカンボジア情報ですが、今日はビックニュースです。

 アッと驚く消防車がB70に到着しました。

 神戸市消防局からご寄贈された50mハシゴ車と10t水槽付消防車の2台です。

 特に50mのハシゴ車は、カンボジア初の消防車です。

 神戸市消防局では、東日本大震災において、緊急援助隊派遣の人的支援はもちろん、物的支援として被災地消防

本部に消防車両などを無償譲渡しています。<神戸市のホームページをご参照下さい>

 また、日本では排ガス規制により「退役=廃車」となる運命であったハシゴ車と10tタンク車を、カンボジアへご寄贈し

て頂けるというご英断を頂きました。

 神戸市消防局長様をはじめ、所管課の皆様方には大変なご尽力を頂き、本当に感謝しております。

 もちろん輸送にあたっては、JPRの皆さんのご尽力も忘れることは出来ません。

 本当にありがとうございました。

 さて、この2台の消防車。

 大型過ぎてコンテナに入らないため自動車専用船で大阪港からタイの港に到着し、本日タイとカンボジアの国境で輸

送業者から受け取りました。

 タイとカンボジアの国境の町へは、3日前に行きましたが、一昨日タイ側の陸送業者の運転手が50mハシゴ車を見て

急にこんな大きな車は運転出来ないと拒否したそうで、お陰で国境の町コッコン州のコッコン市で2泊することになりま

した。

 そして今日、輸送業者との約束の時間午前10時に国境に行き、待つこと2時間、2台の消防車が大きなボディーを

揺らしながらユックリとカンボジア側に走って来ました。

 それから通関検査を受け、午後1時頃出発しましたが、決してイイ舗装とは言えないカンボジアの道路をエスコートの

カンボジア軍の車両を先頭に約300km東にあるプノンペンを目指して5時間余りでB70に到着しました。

 後半は私も運転しましたが、道路沿いの市民は、初めて見るハシゴ車にほとんど市民が振り返って見ていました。

 B70に着いた時は、もう薄暗かったのですが、2台の消防車の長い長い旅をねぎらいRRC711の隊員達は生き生き

した顔で2台を洗車をしていました。

 明日から数週間、ハシゴ車に関する訓練を実施したのち、本格的に火災出動することになりそうです。

 JPRでは、実際に資機材や消防車など、徹底的にその使用方法やメンテナスまで指導します。

 JPRはこれからもこの姿勢は崩しません。

 JPRはプロ集団なのです。

 どうか皆さん、今後のRRC711部隊の活躍を期待してあげて下さい。

カンボジア側とタイ側にそれぞれゲートがあり、手前のゲートがカンボジア側

カンボジアのゲートが上げられ、カンボジアへ入国する10t水槽付消防車

カンボジアのゲートが上げられ、カンボジアへ入国する50mハシゴ車


 カンボジア情報 49 「カンボジアの近況」
2011年 6月26日

カンボジアの正井です。

 昨日到着した50mハシゴ車と10t水槽付消防車の2台の安全祈願の式典が、今朝7時から行われました。

 皆さん、カンボジアの朝は早いのですよ。

 B70の中にある仏教の祭壇の前に2台の消防車が並べられ、その各車両の前にはテーブルが置かれ、その上に

は40cmぐらいのお線香、果物、お米、水、それに豚の頭が置かれ、頭頂部に包丁が刺さっていました。

 ちょっとグロテスクでした。

 お坊様のお経が終わった後、お坊様はその時に使った水を車の周囲や車内まで少しづつ掛けて安全と関係者の健

康を祈祷しました。

 約30分の式典が終わったあと、お坊様が使った水に赤い糸を浸し、その糸を何本か併せて車のバックミラーに付け

たり、RRC711の隊員は、手首に付けていました。

 式典が全て終了してから、今日スタンバイのRRC711の隊員たちとハシゴ車などをバックに記念撮影し、その後ハシ

ゴ車の機能チェックも兼ねてハシゴ操作を披露しました。

 そこへB70トップのマオさんも駆けつけ、私と一緒にハシゴのバスケットに乗り20mまで上げました。

 マオさんからの口からは、「verygood」が連発していました。

 また、マオさんからはカンボジア軍の最高司令官を招待し、昨年11月に行ったようなセレモニーと訓練をしたいから

ハシゴ車の訓練を急いで欲しいと依頼されました。

 そんな訳で来週は、もの凄く忙しくなりそうです。

安全祈願の祈祷を受けるハシゴ車と10t水槽付消防車



お供えの豚の頭、頭頂部に包丁が刺さっています

各自熱心にお祈りしていました

記念撮影

マオさんと私が乗ったバスケット、20mまで上昇中


 カンボジア情報 50 「ただいま特訓中」
2011年 7月 5日

皆さん、カンボジアの正井です。

 7月19日、B70で今回到着した50mハシゴ車と10t水槽付消防車の贈呈式が、カンボジア軍の最高司令官やカン

ボジア政府関係者、それに在カンボジア日本大使館からもご参加頂き行われます。

 それに伴い、ハシゴ車などを使った訓練披露を行いますので、先週からRRC711部隊は特訓中です。

 訓練は、午前も午後も行いますが、午後の気温は体感で45℃以上にあるように思います。

 以前買った温度計が壊れて、その後買っていませんの正確な気温は不明です。

 RRC711の隊員は、訓練のポジションにもよりますが、ヘルメットと防火衣を着て訓練なので本当に暑いと思います。

 その暑さを吹き飛ばすように、私の声も飛んでいます。


 


inserted by FC2 system